ペトリコール:レビュー

ボードゲーム

はじめに

こんにちは、りんご飴です。

皆さんは雲となって天候を自在に操ってみたいと思ったことはありますか?

遊園地へデートする日は晴れて欲しかったり、会社に行きたくない日は嵐になって電車が止まってくれないかとか。

現実では自然に翻弄されて散々な思いをしますが、ボードゲームの世界では自由です!

今回ご紹介する「ペトリコール」では、プレイヤーは雲となって天候を操り、作物を育てることができます。

「ペトリコール」とは、『暖かく乾いた気候が続いた後の最初の雨に伴う心地良い香り』と言う意味です。

確かに雨が降ってきたときに感じる、あの独特の匂いは心地良さがありますね(埃っぽいとか土っぽいのもありますが割愛します!)。

自然と一体化できる夢のようなゲームですね笑

ゲームの概要

プレイヤーは手番になったら手札の天候カードを使って、作物タイルへ水滴を乗せた雲を発生させたり、水滴を増やしたり移動させ、雨を降らせたりします。

その後、投票を行い全員の手番が終了したら、投票によって決められた天候の効果を使用して、作物の生長を促し勝利点を獲得します。ゲーム終了時に勝利点の高いプレイヤーの勝利となります。

ゲームの概要としてはこんな感じですが、手札の使い方や投票の処理、作物の生長など様々な効果の処理が多く、複雑で割と長いゲームだと感じました。

また、他プレイヤーと作物を生長させるのに協力したり妨害したりと、プレイヤー人数によっては殴り合うことが多いゲームだとも思います笑。

こちらのゲームはキックスターター発のクラウドファンディングによって制作されたボードゲームです。

私が購入した日本語版には、拡張版も同梱されていたので遊べる幅が広がり、5人までプレイ可能です。

ソロプレイも可能なので、近々ソロプレイ記事も書いてみます。

ゲーム名ペトリコール(petrichor)
プレイ人数1〜5人
プレイ時間20〜80分
対象年齢14歳以上
販売時期2018年
ジャンル陣取り・投票
デザイナーデビット・チャーコップ
販売元ホビージャパン

内容物

開封は既にしてしまったのですが、箱絵もご紹介します。

透明感のある繊細な絵で、デザインが良いです。こんなオブジェを部屋に飾ってみたいですね。

箱裏はこんな感じです。白をベースとした箱なので、コンポーネントの色が目立ちますね。内容物も多い方です。

  • 説明書:1冊
  • 天候カード:40枚(霜・日光・風・雨各10枚)
  • プレイヤーエイドカード:4枚
  • ゲームボード:1枚
  • 水滴コマ:80個(各色20個)
  • 投票マーカー:56個(各色14個)
  • 収穫ダイス:3個
  • 雲:12個
  • 作物タイル:16枚
  • スタートプレイヤーマーカー:1個
  • ラウンドマーカー:1個
  • 小麦トークン:12枚
  • 雷雲トークン:12枚
  • 生長トークン:16枚
  • +50/+100トークン:4枚

プレイするのに必要なものを並べてみました。

ソロ用のカードやダイス、拡張版は別の記事で載せるので今回は写していません。

プレイヤーが使用する水滴コマと投票マーカーです。水滴コマはガラス製で綺麗ですが、量があるので持ち運ぶ際はちょっと大変です。

使用しているタッパーはいつもの100均・セリア産のものです。投票マーカーを小さいジップロックに入れて水滴コマをと一緒に収納できるので便利です。

ゲームボードは表裏あって、短時間用の4ラウンド面と長時間用の6ラウンド面があります。

ゲームの準備

3人用のセッティング画像です。

各プレイヤーは色を決めて、その色の水滴コマと投票マーカーを全て受け取ります。

手札やタイルは下記にまとめます。

手札

プレイヤー人数に応じて配る手札は変わります。

  • 2人プレイ時:スタートプレイヤーは7枚、もう1人は8枚
  • 3人プレイ時:各7枚
  • 4人プレイ時:各6枚

残りのカードは山札として裏向きでゲームボードの横に置きます。

作物タイル

作物タイルもプレイヤー人数に応じて場に並べる数が変わります。

  • 2人プレイ時:トウモロコシのタイルを除き、残りをシャッフル。その後7枚を取って3×3の形に並べる(対角のタイルを空ける)。
  • 3人プレイ時:作物タイル全てをシャッフルして、9枚を取って3×3の形に並べる。
  • 4人プレイ時:作物タイル全てをシャッフルして、12枚を取って3×4の形に並べる

画像では説明書に書いてある、初プレイ時にオススメの並び方を配置してます。

スタートプレイヤーの右隣(つまり最後の手番プレイヤー)から反時計回りに、各プレイヤーは雲に自分の水滴コマを1つ乗せて、雲の置かれていない任意のタイルの上に配置します。

ゲームボード

今回のゲームボードは短時間用の4ラウンドの面を使用してます。

収穫ダイスを全て振って中央に配置します。

ラウンドマーカーをラウンドトラックに配置します。

一番外側の勝利点トラックに長いマーカーを配置します。その1つ内側の投票勝利トラックにも長いマーカーを配置します。

ゲームの流れ

アクションフェイズ

スタートプレイヤーから時計回りの順に各自1手番ずつ行います。

誰か1人がパスをしたら、他のプレイヤー達が1手番ずつ実行した後にアクションフェイズは終了します。

手番中に実行できるアクションは下記の通りです。

  • 手札のカードを1枚プレイする
  • パスをする

カードのプレイ

カードをプレイする場合、下記のステップを実行します。

  1. 手札のカード1枚を捨て札にして対応する効果を発動する。その後、天候効果に投票するか収穫ダイスの出目を減らす。
  2. 任意で誰もパスをしていない場合、もう一度カードをプレイできる。その場合は実行するカードを2枚捨て札にする。

カードのプレイは少し複雑で、1枚プレイしたらその効果発動して、その後必ず投票か収穫ダイスを減らして勝利点を1点獲得するか選びます。

画像は1手番でカードを2枚プレイしているところです。

1枚目は雨のアクションを実行し、誰もパスをしていないので続けて2枚目に霜のカードをアクションを実行します。この時、手札に同じ霜のカードがなかったので、代わりのカード2枚を捨て札にして霜のアクションを実行します。

手札は全て使い切る必要はありませんが、アクションフェイズ終了時に5枚以上持っていたら、4枚になるまで捨てなければいけません。

パス

パスをした場合は、プレイヤーはそのラウンドに戻れません。

3・4人プレイ時に最初にパスしたプレイヤーは、手札を全て捨てて、スタートプレイヤーマーカーを獲得します。ただし、最初にパスしたプレイヤーがスタートプレイヤーなら、代わりに右隣の人に渡します。この効果はすぐに解決します。

2人プレイ時はマーカーの移動はなく、同じプレイヤーがマーカーを持ちます。

誰か1人がパスをしたら、アクションフェイズ終了の合図となり、他のプレイヤーは1手番ずつ実行して終了します。

投票

カードをプレイしたらそのあとに投票します。

投票は今プレイしたカードか、その下のアイコンの天候に票を入れられます。

雨のカードを使用したら雨か次の天候の霜のどちらかに投票できます。

霜を使用したら霜か次の日光へ投票できます。

日光や風のカードも同じで、使用したカードと次の天候どちらかに入れられます。

収穫ダイス

投票をせずに収穫ダイスの出目を減らすこともできます。

ゲームボード中央の収穫ダイスの出目が残っていたら、それを1つ減らして1勝利点獲得します。

もし、収穫アイコンの面まで減らせたら、もう1勝利点獲得できます。

収穫ダイスの目が収穫アイコンに揃ったら、天候フェイズの後に収穫フェイズが発生します。

天候カードの効果

カードの効果は4種類あります。画像の左側から順に説明します。

霜アクション

霜アクションは、プレイヤーはストックから雲を1個取り自分の水滴コマを1個入れて、雲の乗っていない任意の作物タイルの上に配置します。

日光アクション

日光アクションは、自分の水滴コマが最低1個は乗っている雲の上に、新しく水滴コマ2個追加します。

風アクション

風アクションは、自分の水滴コマが最低1個は乗っている雲を縦横に隣接するタイルに移動させます。移動先に雲がある場合は融合します。

雨アクション

雨アクションは、自分の水滴コマが最低1個は乗っている雲を2個まで選び、それぞれから任意の水滴コマを1個ずつタイルの上に置きます。空になった雲はタイルから除きます。

水滴コマは自分のではなく他のプレイヤーのでもよく、雲も1個しか選ばなくても構いません。

各カードアクションで水滴コマが足りない・条件が満たせていない場合は、投票だけ行います。

雲の融合と決壊

雲は一定の条件を満たしと融合したり決壊して、水滴コマを変化させます。

風アクションを使用すると、雲を隣接するタイルに移動させます。

その時、移動先に雲がすでに乗っている場合は、2個を合わせて水滴コマをまとめます。

画像では赤が3個の雲へ青が2個の雲が流れてきたので、計5個の雲になります。

水滴コマが4個以上乗っている雲は、「白雲」から「雷雲」に変わり、雲の横に雷雲トークンを付けます。

雷雲は基本的に水滴コマが4個以上で変化しますが、後述する天候効果によっては、3個以下でも雷雲に変化します。

1度雷雲に変化した雲は白雲へは変化しません。

画像の雷雲は赤が3個、青が2個、緑が3個となり、計8個になります。

8個以上になった雷雲は、水滴コマを全てそのタイルの上に落とします。雲は取り除きます。

天候フェイズ

天候フェイズは投票したかどうかは問われず、全プレイヤーに影響があります。

天候フェイズでは、最も投票数のある2スペースの天候が決められます。もし、同數の天候が並んだらスタートプレイヤーが解決する天候を選びます。

選ばれた天候は霜→日光→風→雨の順番で解決します。

画像の場合、日光と風のスペースが1位と2位に選ばれたので実行します。

投票での勝利点

選ばれた天候スペースの中で最も多い投票マーカーを置いたプレイヤーは、投票での勝利点マーカーを1スペース進められます。

同數並んだ場合、2人プレイ時ならどちらも勝利点マーカーを進めず、3・4人プレイ時なら同數のプレイヤー全員が勝利点マーカーを進められます。(1ラウンド中にマーカーを2スペース進めることもできます)

ゲーム終了時の得点計算で勝利点マーカーが置いてある位置の点数を獲得できます。

上記の画像の場合、日光での勝者は青で、風は赤のみです。両者は勝利点マーカーを1スペース進めて、緑はそのままになります。

解決された天候スペースの投票マーカーは、プレイヤーの元に戻ります。

解決されなかった天候スペースの投票マーカーは、そのままにします。

天候の効果

天候フェイズでは、カードアクションと同じように各天候に固有の効果があります。

霜の天候効果

水滴コマの数に関係なく、全ての白雲は雷雲になります。

日光の天候効果

スタートプレイヤーから時計回りの順で、自分の水滴コマが最低1個は入っている雲の水滴コマをにします。

全員倍にすることは必須で、必要な水滴コマが手元になければタイル上から獲得します。

全員の手番が終了したら、発芽中のコーヒーを成熟させます。

風の天候効果

スタートプレイヤーの右隣のプレイヤーから反時計回りに、任意のタイルの上にある水滴コマを1個選び、縦横に隣接しているタイルへ移動させます。

この時選ぶコマは自分のでも他人のでも構いません。

雨の天候効果

全ての雷雲の全ての水滴コマをそのタイルの上に置きます。

その後、発芽中の米を成熟させます。

収穫フェイズ

収穫フェイズはダイスの出目が全て揃った時か、最終ラウンドで実行されます。どちらもない場合は実行されずに次の整理フェイズに移ります。

収穫フェイズが実行されたら、生長トークンのある作物は収穫されます。

収穫されたタイルの上に最も多くの水滴コマを置いてるプレイヤーが勝利点を獲得します。

もし、複数のプレイヤーが同數の水滴コマを置いていたら、引き分けになります。引き分けた人数に応じて、全員が順位の低い得点を獲得します。

画像は「芝」のタイルです。

下にある水滴のアイコンの数は、その作物が生長できる数を表します。この場合は、水滴コマが2個以上乗っていたら、右上の成熟トークンが追加されます。

青が3個で一番多く、赤が2個で2位となって緑が最下位になります。この場合、青が4点、赤が3点、緑が2点となります。

こちらの画像は「小麦」のタイルです。

小麦も芝などと同じように得点を獲得できますが、1位のプレイヤーには「小麦トークン」も獲得できます。こちらのトークンは、ゲーム終了時に最も多く獲得していたプレイヤーに12点の勝利点を与えます。

こちらは「コーヒー」のタイルです。

コーヒーは他とは少し違く、まずは一定数の水滴コマを集めて「発芽トークン」を獲得します。このトークンがあるときに「日光」の天候効果が発動すると裏返して成熟面を表にします。

収穫するタイルはどのタイルからでも得点計算できます。

計算が終了したタイルから生長トークンを取り除いて、水滴コマも各プレイヤーに戻します。

収穫できなかったタイルはそのままで、水滴コマも戻りません。

※ この記事内では例として画像の3枚を載せました。他の作物タイルの詳しい効果はプレイ記録などで掲載します。

整理フェイズ

まず、ラウンドマーカーを1スペース進めます。

最終ラウンド以外で収穫があった場合、収穫ダイスを全て降り直します。それ以外なら収穫アイコンになっていない全てのダイスを降り直します。

各プレイヤーに新しくカードを配ります。

  • 2・3人プレイ時:7枚ずつ
  • 4人プレイ時:6枚ずつ

※ 前のラウンドで残していたカードも加えた合計になります。

もし配っている最中に山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして新しい山札にします。

ゲームの終了・勝敗

ラウンドマーカーの最終ラウンドが終了したら、ゲームが終了します。

各プレイヤーは投票勝利トラックの上にある自分のマーカーに記されている点数を獲得します。

小麦トークンを最も多く持っているプレイヤーは、12点獲得します。複数いる場合は全員が獲得します。

最終計算をして最も多くの勝利点を獲得しているプレイヤーが、ゲームの勝者となります。同數いる場合は、投票勝利マーカーが進んでいるプレイヤーの勝利です。

スリーブ

このゲームのカードサイズは「90×53mm」で、基本・ソロ・拡張合わせて83枚あります。

ぴったり一致するスリーブはなく、おすすめなのは「ホビーベースのアメリカンサイズ(92×60mm)」です。こちらは50枚入りですので、2つ買えば足ります。

おわりに

デザインが良く、コンポーネントも凝った作品で、ゲームコンセプトの雲になって色んな天候を操る、というゲームですがやることが多く、かつ投票や作物タイルの効果などが複雑で、初めてやる場合には結構苦戦するかと思います。

何をやっていいのかわからなかったり、狙って育てていた雲や作物を他プレイヤーに妨害されたりと、詰む瞬間が多いイメージです。

概要でも書きましたが、人数が多ければそれだけ協力や妨害も多く、割と殴り合いになる場面があるかもしれません笑

私なりの評価ですが

  • 良い点

    ゲーム性やコンポーネントが素晴らしい

    投票という面白いシステムがある

    カード効果だけではなく、投票によっての天候効果という戦略性が広がる
  • 悪い点

    初見だと複雑すぎて何をしていいのか分かり辛い

    カード運に左右されやすく、雲の配置がしづらかったりする

    収穫の頻度がもう少しあってもいいと思う

インストに何時間もかかり、他のレビューやYouTubeを見て勉強しましたが、慣れてくるとどう動いたら良いのか掴みやすいので、最初は何ラウンドか進めて頭からやり直す、というやり方もいいかもしれません。

拡張版やソロゲームもありますので、別の記事でご紹介をしたいと考えています!

最後までご覧いただきありがとうございます。

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