Paris(パリ):ルール&レビュー

ボードゲーム

はじめに

こんにちは、りんご飴です。

皆さんパリと言ったら何を思い浮かべますか? エッフェル塔、シャンゼリゼ通り、フランスパン、美しいマドモワゼル、そして荘厳な凱旋門。

フランスに行ったら是非とも訪れてみたいスポットですよね!

今回ご紹介するゲームは、そんな有名建築があるパリを舞台に不動産王を目指すマネーゲームです。

見栄えのするコンポーネントとシンプルだけど一手一手が重たく、お金の管理に悩むであろう「PARIS(パリ)」のルールとレビューを書きました。

ゲームの概要

プレイヤーはパリの不動産投資家となり、様々な建築物を購入して利益をあげ、更に有名な建築物やランドマークを開発し、誰よりも優れた投資家を目指します。

ゲームは鍵駒を使ったワーカープレイスメントと得点を獲得するために資源を揃えて集めるセットコレクション、他の人より価値のある建築物タイル確保するエリアマジョリティなどのメカニクスを採用しています。

僅かなお金を駆使してより価値の高い建築物を購入していくのが重要で、金が物を言わすゲームでもあります笑

ゲームマップを広げて立体の凱旋門を置けば、芸術品にも見える盤面が出来上がります。

デザイナーは「ヘブン&エール」や「アズール」などの有名作品を持つクラマー&キースリングの黄金コンビです。

ゲーム名 Paris(パリ)
プレイ人数 2〜4人
対象年齢 10歳〜
プレイ時間 45〜100分
ゲームデザイナー ミヒャエル・キースリング、ヴォルフガング・クラマー
国内販売元 株式会社ケンビル
販売時期 2020年

ゲームの準備

ゲームボードを書かれた数字と街名通りに接続し、立体の凱旋門を組み立て中央に配置します。立体の凱旋門は使用しなくても中央に書かれたイラストで遊べます。

資材トークン18枚と名誉トークン18枚を各建築物スペースに1枚ずつ配置します。トークンの配置は全て固定になります。

プレイヤーカラーのついたてを組み立て、3フランを受け取り内側に置きます。ついたてにスタートプレイヤーマークが書かれているプレイヤーから始めます。

プレイヤーカラーの鍵駒をついたての内側に置きます。プレイヤー人数によってゲーム開始時の鍵駒の個数が変わります。

2人 3人 4人
10個 9個 8個

残りの鍵駒のうち、2個をボード横の共通サプライに置きます。残った鍵駒はそのゲームでは使用しませんので箱にしまいます。

ボーナスタイルを番号順にトラックに並べます。同じ番号が複数枚ある場合は重ねて置きます。ボーナスタイルの裏面にはアイコンがあり、プレイ人数に応じて使用しないものを箱にしまいます。

各プレイヤーは自色のボーナスミープルをボーナスタイルトラックのスタートマスに置き、自色の勝利点トラックを「0マス」に置きます。

建築物タイル36枚を全てシャッフルし、その内3枚を見ないで箱にしまいます。残りの33枚を11枚ずつ裏向きの山を作り、ボードの横に置きます。

勝利点タイル6枚とゲーム終了タイル12枚をボード横に置きます。

ランドマークタイル8枚を表向きにして全て並べます。

ゲームの流れ

自分の手番になったら、建築物タイルの任意の山札の上から1枚引きます。その建築物タイルを表にして同じ価値を持つ建築物スペースにタイルを置きます。建築物タイルの山が尽きたら、このフェイズをスキップします。

上記の画像では「Belleville(ベルヴィル)」と書かれているタイルを取り、表にして同じ建築物エリアの同じ価値を持つスペースに配置します。

次に3つあるアクションのうち1つを選択します。

  1. 鍵駒1個を銀行もしくは凱旋門に配置する。
  2. 鍵駒1個を移動して建築物を購入する。
  3. ゲーム終了タイルを1枚取る。(建築物タイルの山が無くなっている時のみ)

鍵駒1個を配置する。

自分のついたての内側から鍵駒を1個取り、任意の地区の銀行か中央の凱旋門に配置します。

銀行に配置した場合、そこに示されている金額をサプライから受け取ります。(画像の場合は3金を入手します)

※ 自分の鍵駒は各銀行、凱旋門に1個しか配置できません。

※ 自分のついたての内側から、直接鍵駒を建築物タイルやランドマークタイルに配置できません。

鍵駒を1個移動する

ボード上にある自分の鍵駒1個を空いている建築物かランドマークに置き、そこに書かれているコストを支払います。鍵駒を置いたプレイヤーにそのタイルの所有権があると見なされます。

他のプレイヤーの鍵駒があるタイルには移動する事ができません。

凱旋門に置かれた鍵駒は任意のタイルに移動する事ができます。

銀行から「価値1」のタイルに配置したら、書かれている1金を共有ストックに支払います。

鍵駒を移動するときは、同じ地区内にあり、かつより高い価値を持つ空いているタイルにしか置けません。銀行の価値は0と見なします。

「価値1」のタイルから「価値4」のタイルに配置する時は、差分の3金を支払います。

間の「価値2、3」のタイルがなくてもより高いタイルが同じ地区にあるなら移動できます。

ランドマークに鍵駒を移動する場合は、既にあるタイルに移動するか、ボード脇にあるランドマークタイルから1枚選んで、自分の鍵駒がある地区の上に配置して鍵駒を移動する事ができます。

差分とラウンドマークに書かれた資源である石2個を支払います。

鍵駒を配置した際に左に書かれた名誉トークンを最大1枚ずつ支払う事で、書かれた勝利点を獲得します。(画像の場合は銅1枚、銀2枚まで支払えます)

ランドマークは同じ地区に複数枚おけます。その場合は縦向きに配置します。既に置かれているタイルよりも価値が高いランドマークタイルしか上にはおけません。

コストの支払い

鍵駒を移動した先のタイルに書かれている金額を支払います。

ただし、既に建築物やランドマークへ鍵駒をおいており、そこから移動する場合は移動前のと移動先の金額の差分だけとなります。資材コストが書かれていたら、それも追加で支払うことになります。

コストを支払えない場合は、鍵駒を移動できません。

利益

鍵駒を移動し、必要なコストを支払ったらそこに書かれた利益を獲得できます。

建築物を購入した時にそのタイルの横に資材・名誉トークンがあれば、それを獲得できます。獲得したら自分のついたての内側にしまいます。

価値1、2の建築物タイルを購入したら、ボーナスタイルにいる自色のミープルを進め、ボーナスタイルを1枚無料で獲得できます。

価値3の建築物を購入したら、2金支払うことでボーナスを獲得できます。

ランドマークを購入したときは、そこに示されている名誉トークンを最大1枚ずつ支払うことで勝利点を獲得できます。

ゲーム終了タイルを取る

建築物タイルの山が全て尽きている時のみ、鍵駒を配置・移動する代わりにゲーム終了タイルを取ることができます。

このアクションを選んだプレイヤーは、ボード脇の裏向きのタイルから1枚選んで獲得します。この時プレイヤーは自分だけ表にして確認することができます。他のプレイヤーは何が取られたのかを知ることはできません。

ボーナスタイル

ボーナスタイルを獲得する時は、ボーナスミープルをいくら前進しても構いません。欲しいタイルの所に停めたら、そのタイルを取りついたてに隠します。

複数枚のタイルが重なっていたら、一番上を獲得します。また、他のミープルが置かれている所にも配置できますが、最低でも1枚以上タイルが残っている必要があります。(何も置かれていないエリアには停められません)

ミープルは前進するのみで、後退することは基本的にできません。(ボーナスタイルの効果を使用すれば可能です)

獲得したボーナスタイルは、自分の手番中ならいつでも使用できます。

同じ番号のタイルを同じプレイヤーが重複して取ることはできません。

勝利点タイル

1つの同じ地区内に合計4つの鍵駒が置かれたら、手番プレイヤーは即座にボードに残っている勝利点タイルから1枚選んで、任意の地区の空いている勝利点タイルスペースに配置します。

ゲームの終了・得点計算

ゲームの終了

ゲーム終了タイルが尽きたら、スタートプレイヤーの右隣まで全員の手番が等しくなるようにし、その後全てのプレイヤーが1手番を実行して最終得点計算に移ります。

最終得点計算

各プレイヤーは勝利点タイルが置かれている各地区に配置した自分の鍵駒の価値を合計します。

地区内の価値が1番目に高いプレイヤーは、勝利点タイルの最も高い点数を獲得し、2番目・3番目のプレイヤーも順に勝利点タイルの2・3番目の点数を獲得します。4番目のプレイヤーは点数を獲得できません。

価値が同数の場合は、最も価値の高いタイルを比べてより高いタイルを持っているプレイヤーが点数を獲得します。

※ 2人プレイ時のみ、地区内の価値が2番目のプレイヤーは、合計値が1番目のプレイヤーの合計値の半分以上の場合のみ、その地区の点数を獲得できます。

「27番」のボーナスタイルを持っているプレイヤーは、所持している1金につき1勝利点獲得します。

忘れやすいルール

・勝利点タイルを配置できる場所は任意の地区

・ランドマークから勝利点を獲得できるのは、鍵駒を移動して名誉トークンを支払った場合のみ。後から支払うことはできない。

・資材トークンはいつでも売り買いができ、名誉トークンはいつでも売却ができます。(ゲーム開始時にはトークンが全てゲームボード上にあるため、まだ購入する事ができない。ゲームが進んでトークンが共通サプライにある場合のみ行える)

感想

お金の管理に苦労することが必至なゲームであると思います笑

収入を得られるのは「銀行に鍵駒を配置した時」「資源・名誉タイルを売る」「ボーナスタイルの効果」「ゲーム終了タイルの効果」と初期でもらえる3金しかありません。

少ないお金を上手に使い不動産の価値を高め、より多くのボーナスを得られるかが重要です。

ボーナスタイルの獲得も悩ましいポイントです。

「1〜3価値」の建築物を購入した時の効果で進められるボーナス駒は、任意の数だけ進めて先手有利になれますが、その分後戻りができないので数枚飛ばしてでも先取りしたいタイルの取捨選択に悩みます。

後半になると建築物タイルが揃い、高い勝利点のタイルを配置した地区には、より多くの鍵駒が集まりエリアマジョリティが激しくなります。

手番でやる事がシンプルで初めてでもスッと入りやすい。

他人とのインタラクションは割と強目ですが、あまりギスギスとしたプレイ感にはならないと思います。

お金の管理が重要ですが、派手な使い方をしない限り、ゲーム中に詰むということは無いように思えます。

ゲームが始まると建築物タイルのめくり運や配置によりますが、それ以外は運要素のないアブスト的なゲーム性です。

おわりに

「Paris」如何だったでしょうか?

見栄えのするパリの街並みを横目に、お金で殴り合うエリアマジョリティを味わえるシンプルなゲームで、初めての方でも気軽に楽しめると思います!

コロナ禍で旅行に行き辛い世の中ですが、ボードゲームの世界では宇宙だろうが異世界だろうがお構いなしに楽しめます。この機会に是非パリの不動産投資家として苛烈な競争を勝ち抜き、いつか本当にパリへ訪れた際、「このエリアの建築物は買った覚えがあるな」なんて冗談を言いたいですね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました