オルレアン:ルール&レビュー

ボードゲーム

はじめに

こんにちは、りんご飴です。

「オルレアン」と聞いたら何を連想しますか? オルレアンの乙女ジャンヌ・ダルクですか? オルレアン製法で製造された白ワインですか?

Wikiで調べましたが、フランスのパリから130km離れた地方にある現代的な街と有名で、いつか旅行で訪れてみたいです。

学生の頃、卒業旅行にフランスへ行きたいとフランス語の講義を受けたのはいい思い出です。全く身についてはいませんが、今でもフランス語の美しさと煩雑さは忘れません笑

結局、フランス旅行は行かず仕舞いでしたが、ボドゲでフランス気分?を味わえるゲームを見つけました!

今回は「オルレアン」というデッキ構築を主軸にした重量級なゲームをご紹介します!

ゲーム概要

プレイヤーはフランスのオルレアン地方の有力者となって、様々な活動を通じて地位を向上させることを目指します。自分の領地に様々な従者を雇って、農産物を生産したり商品取引をし、マップ上を渡り取引所を作成したりと領地の発展を行います。

ゲームは18ラウンドあり、各ラウンドは6フェイズで構成されています。ゲーム終了時に最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。

このゲームは「デッキ構築」のメカニクスにしています。プレイヤーは様々な従者を集めて自分だけのデッキを構築し、ラウンド毎に引いてアクションを選択します。

ただ、このゲームではカード類は使わず、従者はトークンになっておりそれを個別の袋に入れ、ラウンド毎にランダムに引いて、出た従者でアクションを決めます。袋(バック)に入れてデッキを構築するので「バックビルディング」とも言われます。

デッキ構築に必ずある圧縮要素もあるので、自分だけの効率の良いデッキ回しを作り、固有能力のある拡張施設タイルなども活用し、勝利点を稼いでいくのが面白いです!

ゲームの準備はやることが多くて大変ですが、ゲームが始まればプレイヤーが同時に行えるフェイズもあるので、時間短縮をすることができます。

ルール自体も選択肢は多いのですがそこまで難しくなく、重ゲーにあまり慣れていない方でも楽しめると思います。

ゲーム名 オルレアン
プレイ人数 2〜4人
プレイ時間 60〜90分
対象年齢 12歳以上
ゲームデザイナー ライナー・シュトックハウゼン
ゲームイラスト クレメンス・フランツ
販売時期 2014年
販売元 dlp-games、アークライト

作者のライナーシュトックハウゼン氏は、他にも「アルティプラーノ」というゲームを製作しています。このゲームもバックビルディングを採用して、オルレアンと似た要素はありますが重量感はやや軽めに感じます。箱絵とスタートプレイヤーマーカーのアルパカが目立つゲームです笑 こちらのゲームは所持しているので、いつかレビューを書き上げます!

ゲームの準備

ゲーム盤をテーブルの中央に広げます。

各プレイヤーは自分の色を決めて従者袋・プレイヤーコマ・プレイヤーボード・取引所コマ・キューブ・5エキュ(ゲーム内の通貨)・自色の従者トークンなどを全て受け取ります。従者チップ4枚は個人ボード下部の市場に左詰で並べます。

イベントタイルの中から「巡礼★」を抜いて、残りを裏向きにして全て混ぜます。その山札をゲーム盤の対応する場所に配置し、山の上に「巡礼★」を表向きで置きます。

※ イベントによっては偏りがあってゲームが苦しくなることもあるので、ハウスルールなどで各イベントを3つの山札に分けてシャッフルし、それぞれを重ねて一番上に「巡礼★」を置くといいでしょう

各プレイヤーは自色のキューブをゲーム盤の6種類の従者マスを下部の発展表の左端に1個ずつ配置します。また、従者トークンと技術トークンを対応する場所に配置します。

市民トークンをゲーム盤・マップの左上・奉仕ボード上の人型シルエットがあるところに配置します。

各プレイヤーコマをマップ上の「オルレアン」に配置します。

施設タイルをレベル毎に分けて、ゲーム盤の脇に置きます。

貨幣は銀行としてゲーム盤脇に置きます。

 

商品トークンを全て伏せてシャッフルします。マップ上の陸路・水路に伏せて配置します。プレイ人数に応じて配置する箇所が変わります。2人プレイなら「3、4」には置かず、3人プレイなら「4」には置きません。配置し終えたら全てを表向きにして、残った商品トークンを種類ごとに分けてゲーム盤の対応する場所にそれぞれ積んで置きます。

3人プレイ時なら、農夫・職人・水先案内人・商人のトークンを2枚ずつ、騎士・学者・修道士トークンを3枚ずつ、そしてゲーム盤の商品トークンをランダムに6枚をゲームから除きます。

2人プレイ時なら、農夫・職人・水先案内人・商人のトークンを4枚ずつ、騎士・学者・修道士トークンを6枚ずつ、そしてゲーム盤の商品トークンをランダムに12枚をゲームから除きます。

ゲームの流れ

ゲームは18ラウンドで終了します。各ラウンドは6フェイズあります。各フェイズは順番に実行し、最後のフェイズが終了したら親プレイヤーを左隣に移します。親プレイヤーは最も若いプレイヤーが受け取るか、ジャンケンなどで決めてください。

1.イベント予告フェイズ

親プレイヤーがイベントタイルの一番上をめくり、隣の公開されている山に積みます。

一番最初は「巡礼★」から始まります。巡礼以外のイベントは6フェイズ目に解決します。

2.人口調整フェイズ

ゲーム盤の農夫の表を確認して、一番進んでいるプレイヤーは1エキュ銀行から受け取り、一番最後のプレイヤーは銀行に1エキュ支払います。同一の場合は誰も受け取ったり支払ったりしません。

 

3.従者フェイズ

各プレイヤーは自分の袋から従者トークンをランダムで引きます。引いたトークンは個人ボードの市場に左詰めで配置します。前のラウンドから残っているものは先に左爪にします。

袋から引けるトークンの上限は、「騎士」の表を確認します。最初は4個までですが、雇用すればするほど数が増えます。

市場マスが埋まっていたら、もうドローすることはできません。また、必ずしもドローできる上限まで引き必要はありませんが、次のラウンドに持ち越すことはできません。

プレイ中に袋の中を確認することはできますが、ドローする時はよく混ぜてからランダムに引きましょう。

4.計画フェイズ

市場にある従者トークンを任意の数だけ使用してアクションの計画を立てます。

個人ボード上に市場から従者トークンを各アクションスロットに移します。スロットを対応した従者トークンで埋めることができたら、次のフェイズでアクションが実行できます。この状態を「活性化」と言います。

アクションマスにはトークンを1個までしか配置できません(重ねたりはできません)。また、示されている色と違う色のトークンを配置することは基本的にはできません。

市場のトークンを全て使用する必要はなく、残しておくことも可能です。また、アクションマスに配置したトークンを勝手に移動したり取り除くことはできません。

※ プレイ時間短縮のためにプレイヤー間で話し合い、従者フェイズと計画フェイズを同時進行で行うとスムーズに進みます。慣れたプレイヤー同士でやると、相手のドローしたトークンや計画したアクションを見て計画を考えたくなりますが、そうするとプレイ時間が長くなったりダレたりするので、ハウスルール的な考えで取り入れてみるのもオススメです!

5.アクションフェイズ

各プレイヤーは活性化しているアクションを順番に実行することができます。親プレイヤーから時計回りに手番を1回ずつ行い、各手番順に1回アクションを実行するか選択します。

アクションを実行したら、使用したトークンと獲得したトークン全てを袋に入れます。

活性化しているアクションをあえて残しておくことも可能です。何もできないプレイヤーはパスしなければいけません。1度パスをしたらそのラウンドのアクションフェイズに再び参加することはできません。また、残っているトークンを勝手に取り除くことはできません。

全員がパスをしたらアクションフェイズを終了します。

各アクションの効果

各自のボードには10種類のアクションマスがあります。また、施設タイルを獲得することで、固有のアクションを実行することができます。

獲得した新しいトークンはすぐに袋に入れます。

10種類のアクションの詳細

1.農園

「農夫」を1枚獲得します。その後、農園の表を1マス分進めます。進めた先の上に書かれている商品トークンをゲーム盤上に積んである所から獲得します。該当するトークンが枯渇していたら獲得できません。

2.村落

村落では3種類の従者のうち1枚を獲得できます。

「水先案内人」を1枚獲得します。その後、水先案内人の表を1マス分進めます。進めた先の上に書かれている分のエキュを銀行から獲得します。枯渇してたら獲得できません。

また、誰よりも早く最後のマスに到達したら市民タイルを獲得できます。

「職人」を1枚獲得します。その後、職人の表を1マス分進めます。進めたら技術トークンを1枚獲得します。枯渇してたら獲得できません。

獲得した技術トークンは、アクションフェイズをパスした時に条件が揃えばトークン1枚を個人ボード・施設タイルに配置できます。

・各プレイヤーは最初に配置する技術トークンは「農夫」が書かれているマスに配置しなければいけません。2枚目以降は任意の従者マスに配置できます。

・それぞれのアクションマスに配置できる技術トークンは1枚までです。

・アクションマスを1つしか持たないマスには配置できません。※ 従者トークンを1枚も使用せずにアクションを実行することはできません。

・修道士マスに配置することはできません。

・空になっていないアクションマスに配置することはできません。

1度配置した技術トークンは、取り除いたり動かすことはできません。

「商人」を1枚獲得します。その後、商人の表を1マス分進めます。進めたら施設タイルを1枚獲得します。獲得する施設タイルは最初はレベル1のみですが、2枚目以降はレベル1、2のどちらか1枚を獲得できます。

獲得した施設タイルは個人ボードの脇に置きます。その施設タイルはプレイヤーの専門施設になります。1人のプレイヤーが獲得できる施設タイルの枚数は5枚までです。

3.大学

「学者」を1枚獲得します。その後、学者の表を1マス分進めます。進めたら示されている発展ポイントを獲得し、発展表のキューブを進めます。

4.お城

「騎士」を1枚獲得します。その後、騎士の表を1マス分進めます。プレイヤーは以降の従者フェイズから表に示されている枚数分、袋からドローできます。

また、誰よりも早く最後のマスに到達したら市民タイルを獲得できます。

5.修道院

「修道士」を1枚獲得します。修道士トークンはアクションマスに配置する時に限り、全ての従者の代わりになります。逆に他の従者は修道士の代わりになることはできません。

6.水路移動・陸路移動・商業ギルド

水路移動:マップ上の水路を移動できます。現在自分がいる街に水路で隣接している街へコマを移動します。水路に商品トークンが残っていたら、任意のものを1枚獲得します。何もなければ獲得できません。

陸路移動:マップ上の陸路を移動できます。現在自分がいる街に陸路で隣接している街へコマを移動します。陸路に商品トークンが残っていたら、任意のものを1枚獲得します。何もなければ獲得できません。

商業ギルド:マップ上の現在自分がいる街に取引所を設置できます。各街には取引所コマを1個しか配置できません。他のプレイヤーの取引所コマがあればもう誰も配置することはできません。そこへ移動することはできます。

※ オルレアンのみは大規模な都市なので、各プレイヤーが1個ずつ取引所を設置できます。

9.写本室・市役所

写本室:発展表の自分のコマを1マス進めます。

市役所:アクションマスは2マス分埋めていなくても活性化できます。このマスに置いた従者トークンは、奉仕ボードの空いているマスに配置します。

従者トークンは同じ色のマスにしか配置できません。例えば修道院トークンを他のトークンと見なして配置することはできません。

従者トークンを1枚でも配置することができれば、そこに書かれている報酬を獲得できます。最後のマスを埋めることができたプレイヤーは、市民トークンも一緒に獲得できます。

一度市役所に配置された従者トークンはゲーム終了まで取り除かれません。ここに使用しない従者トークンを配置することで、自分の袋を圧縮することができます。

※ 最初から自分の持っている側近は市役所に送ることはできません。

トークンの枯渇・アクションの制限

従者の表を見て最後のマスに到達していたら、プレイヤーはその従者のアクションを実行することができません。

従者・技術・商品トークン・貨幣が枯渇したら、誰もそのボーナスを獲得することはできません。「ペスト」や「飢饉」によってサプライに戻ったら、再び獲得することができます。

※ 従者トークンが枯渇しても市民トークンを獲得するためにアクションを実行することはできます。

6.イベント解決フェイズ

ラウンド開始時に公開したイベントを実行します。

イベントタイルの詳細

イベントタイルは6種類で各3枚ずつあり、計18枚をラウンドごとに公開して解決していきます。

・巡礼

このラウンド中、誰も修道士を雇用することはできません。修道院にトークンを配置することはできます。

・臨時収入

各プレイヤーは自分の発展レベルに等しい額のエキュを銀行から獲得します。

・ペストの流行

各プレイヤーは自分の袋からランダムにトークンを1枚引きます。それが側近でなかったらゲーム盤上に戻します。側近なら袋に戻し、何も失いません。トークンが袋に残っていないなら何も行いません。

・取引

各プレイヤーは現在開設している取引所の数分のエキュを銀行から獲得します。

・税金

各プレイヤーは手持ちの商品トークンの枚数を確認します。3枚ごとに1エキュを支払います。2枚以下なら支払う必要はありません。支払えないなら1エキュごとにペナルティが発生します。

・飢饉

各プレイヤーは手持ちの商品トークンの中から、任意の食料(穀物、チーズ、ワイン)を1枚捨てなければいけません。捨てたトークンはゲーム盤に戻します。捨てることができない場合は5エキュ支払います。支払えないなら1エキュごとにペナルティが発生します。

施設タイルの詳細

施設タイルは枚数が多く詳細についてはリプレイ記事などにまとめておきます!

乞うご期待下さいm(_ _)m

発展表

発展表にある市民トークンは、先に到達・通過したプレイヤーが獲得できます。

マスに描かれた貨幣は到達・通過したプレイヤー誰もが獲得できます。

発展レベルは初期レベルが「1」で、マスを進めることで上げることができます。プレイヤーの発展レベルは到達・通過したマスのレベルになります。

破産ペナルティ

プレイヤーが銀行に貨幣を支払えない場合は、支払えない1エキュにつき下記のいずれかを選んで実行します。

・開設済み、または手持ちの取引所コマを1個除外します。

・袋からランダムに従者トークンを1枚引いて、それを除外します。ただし、自色のトークンは戻して引き直します。

・発展表のキューブを1マス戻します。ただし、コインが描かれているマスは到達・通過することができません。

・手持ちの商品トークンを1枚除外します。

・獲得した施設タイルを1枚除外する。

・手持ちか配置した技術トークン1枚を除外する

ゲームの終了・得点計算

18ラウンドが終了したらゲームが終了します。

ゲーム終了時にマップ上に最も多くの取引所を配置しているプレイヤー(1人のみ)は、マップ左上とゲーム盤、奉仕ボード上の市民トークン全てを獲得できます。同数が複数人いたら誰も獲得することはできません。

点数計算は3種類あります。

・1エキュにつき1勝利点

・商品トークン1枚につき、各商品の勝利点

・(「建設した取引所の数」+「手持ちの市民トークンの数」)× 発展レベル

上記の画像で黄色のプレイヤーは、「3取引所+4市民=7」×「4発展レベル」=「28点」を獲得します。

最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利となります。同点が複数いた場合は、発展レベルが最も進んでいるプレイヤーの勝利となり、それでも同点の場合は勝利を分かち合いましょう。

忘れやすいルール

・各プレイヤーは最初に置く技術トークンは、必ず「農夫」が置かれたエリアに置くこと。2枚目以降は任意のエリアに置ける。

・ペストの流行イベントでは、袋にトークンが1枚もなければそのプレイヤーはイベントの処理を行いません。また、側近を引いた場合はサプライに返すことができないので袋に戻します。

 

感想

デッキ構築系によくある圧縮して効率化が出来たら、やりたいことがスムーズに行けますが、従者の配置バランスも良くできており、一点特化をするのも厳しいところがあります。また、点を取る選択肢が多く、他人とバッティングしないように進めて行くことも厳しいので、施設タイルや他人の動きをよく読んで戦略を練るのが重要です。

ラウンド毎のイベントも不運なものが続いてくると辛いものがありますが、返ってそれが対戦相手を弱めて逆転の兆しになることもあるでしょう。

一見複雑なように見えますが、ゲーム中の処理は多いですがルール自体はシンプルでリプレイ性も高いゲームだと思います。

オルレアンには拡張が2種類とアップグレード版の木駒が発売されています。

拡張は「侵略」と「交易と陰謀」の2種類で、ソロシナリオや協力シナリオ、5人プレイなどプレイ人数が調整でき、内容もより戦略的なゲームになっております。こちらの拡張の記事は別記事にまとめます!

アップグレード版の木駒はチップではなく、人型のトークンになっています。

シールはセルフで貼らなくてはいけませんが、内職が得意なゲーマーなら大丈夫でしょう!笑

おわりに

「オルレアン」いかがでしたか?

カードを使ったデッキ構築ではなくて、トークンで自分の手持ちを構築するのは面白いシステムです。袋から引くときのドキドキはスリルもあります笑

ゲーム中の処理は多いと思いますが、比較的にそこまで苦しいルールではないので重ゲーに慣れていない人でも十分楽しめると思います。

最後までご覧頂きありがとうございました!

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