
はじめに
こんにちは、りんご飴です。
今回ご紹介するのは、偶然見つけて思わず買ってしまった猫ゲー「MAUW(みゃう)」です!
黒い箱に黒猫が描かれていて、最初は気づかなかったのですが、日頃から猫サーチスキルを鍛えていたおかげで、スルーをせずに済みました笑
ゲームの概要
1640年、猫たちは初めてニュージーランドの土を踏みました。
マオリの精霊たちは、猫には命が9つあると言う特別さに嫉妬し、猫たちを襲います。
猫たちは秘密を守るためにマオリの戦士として、自らを鍛え戦うことにしました。
果たして猫たちと精霊・悪霊たちの戦いは如何に。
と、説明書に書かれたものを脚色をつけて要約しました笑
最初、このゲームのコンセプトは何だろうと思い、調べてみると知らなかったことが多く、大変勉強になりました。
マオリ族の民族舞踊の「ハカ」はラグビーの試合を見て初めて知ったし、猫の命が9つあると言うのはなんぞやと調べてみると、エジプトの九柱神から来たり、魔女は9回生き返れると言う伝説もあり、その使いである黒猫から来たりと色々な考察がありました。
黒猫が魔女の使いなんて魔女宅を連想しますし納得がいきますね!
ことわざにも「猫に九生有り」とありますし、猫のしぶとさや執着さを表しているようですね。ですが、現実の猫の命は1つですし、猫に雑に扱われても猫は大事にしましょう!
話が脱線しまくって申し訳ありません。
このゲームは、0〜9までの数字が書かれたカードを使い、カードの色や数字の組み合わせを駆使して、相手へ妨害したり自分のカード守ったりとせめぎ合いの多いカードゲームです。
手番では手札から1枚場に出して、より強い数字になるようにカードを組み合わせていきます。条件が揃ったらカードを裏面にしたりします。全てのカードの裏面には「9」という一番強い数字と「×2」という得点計算時に使われる倍数が書かれています。
他にも悪霊と呼ばれる「0」と書かれた勝利点を0にするカードもあったり、猫神と言うジョーカーがあります。
相手の場への直接攻撃ができたりするので、ワイワイ楽しくと言うよりは、心理戦や駆け引きが多いゲーム性です。
ゲーム名 | MAUW(みゃう) |
プレイ人数 | 2〜6人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 7歳以上 |
ジャンル | カードアクション・手札管理 |
販売時期 | 2018年 |
デザイナー | ヴァンサン・ジョエッサン |
販売元 | Group SNE |
内容物
- マオリの戦士カード:56枚
- 悪霊カード:12枚
- 猫神(ジョーカー)カード:4枚
- 説明書:1冊

箱のオモテ面はこんな感じです。
黒を主体としたマジカルな雰囲気にポツンと黒猫がいます。見落とされがちですが私くらいの猫サーチスキルを鍛えておくと、この程度の黒猫なら難なく見つけられます(戯言はスルーしてください)
真ん中に堂々と書かれた「MAUW(みゃう)」の文字にインパクトを感じます笑
そもそも「みゃう」って表現が可愛すぎます。

箱裏はこんな感じで、夏目漱石のような文章で黒猫がご挨拶しています。
「みゃう」って名前だったのか。将来、猫を飼ったらこの名前にしようか悩みます笑

開封するとコンポーネントの少なさに驚きます。
説明書とカードのみです。ただ、このカードはよく流通されているサイズとは全然違く、タロットカードよりも若干小さいくらいで、スリーブもぴったりなものは今のところ見つかりません。

マオリの戦士カードこと猫たちのカードは、4色1〜8の数字が書かれ各7枚ずつあります。
色ごとに2枚合わせると「9」になるようになっています。

全てのカードを裏返すと「9」と中央下に「×2」と数字が書かれています。
こちらは悪霊カードです。6種類2枚ずつあります。
どの猫も不気味な仮面を被り、まるでゼルダの伝説にでも出てきそうな感じです。
こちらは猫神カードです。あんまり猫要素が見えませんね笑
いわゆるジョーカーとなっており、戦士・悪霊カードどちらの代わりにもなります。
ゲームの準備
1.猫カードの上部には「・」や「・・」のドットマークがあり、これはプレイ人数に応じてゲームの準備の段階で除外されたりします。
- 2人プレイ:「・」と「・・」のカードを除く
- 3〜4人プレイ:「・・」のカードを除く
- 5〜6人プレイ:除くカードはありません
2.使用するカードを全てシャッフルして裏向きの山札を作ります。
3.裏向きのまま各プレイヤーに4枚ずつ配ります。
4.最も毛深いプレイヤー(笑)からゲームを始めるか、適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。
ゲームの流れ
手番
手番順は時計回りに移ります。手番がきたら手札からカードを1枚選択して以下の内から一つを行います。
- 自分の列を強化します
- 他のプレイヤーの列1つを妨害します
- 他のプレイヤーの列1つを攻撃し、カードを奪います
※ 手番に使用できるカードが1枚もない場合、手札を全て捨てて山札から新たに4枚のカードを引きます。
手札の補充は1枚プレイするたびに、可能な限り新しいカードを山札から引きます。
引く時に山札がなければ、捨て札をシャッフルして新たな山札にします。
プレイヤーは手番の開始時に手札を4枚持っていなければいけません。
各プレイヤーの前には、縦に最大4列までカードを並べられるエリアがあります。
それぞれの列には4枚までカードを置けます。ただし、みゃうカードは3枚までしか置けません。
※ みゃうカードは列の4枚目である一番上のカードにすることはできません。
自分の列の強化
自分の列を強化する場合、以下のいずれかを実行します。
- まだカードが置かれていない列
- みゃうカードの上
- 同色で数字の異なる戦士カードの上
- 同色で数字も同じ戦士カードの上
※ 他の戦士カードの上に戦士カードかジョーカーを置いたら、連携が発生します。
異なる数字同士の連携
同じ色で異なる数字の場合(画像では青の5と4)、合計値は9となり両方のカードを捨て札にして、山札の一番上のカードを1枚裏向きのまま引き、みゃうカードとして既存の列か新しい列として配置します。
同じ数字同士の連携
同じ色で同じ数字の場合、2枚の戦士カードのうち1枚をひっくり返し、みゃうカードにしてそれら2枚をセットにして既存の列か新しい列に配置します。
他プレイヤーへの妨害
他プレイヤーへの妨害は、戦士カードか悪霊カードを使用します。
画像の場合、中央の2枚のみゃうカードの上に悪霊を置いたら、その列の数字を「0」にします。
戦士カードの「2」を置いたら、その列の数字を減らせます。新たなカードを置くことで、その列の9の数字を上書きできるのです。
悪霊を取り除く場合は、そのカードの上に別の悪霊カードかジョーカーを乗せる必要があります。そうすると両方の悪霊カードを捨て札に知ることができます。
重要:悪霊カードや戦士カードで妨害された時、その列を再び開放するには自分の手番を待たなくてはいけません。
複数のプレイヤーがいて、自分の手番がくる前に集中的に妨害される事態もあります。
他プレイヤーからカードを奪う
カードを奪う攻撃は、他プレイヤーの列にある戦士カードの上に戦士カードかジョーカーを乗せることで奪うことができます。
奪ったカードは自分の場の既存の列か新たな列に配置します。
他プレイヤーへ攻撃をした場合、発生する連携は手番プレイヤーが受けます。
攻撃されたプレイヤーは、攻撃に使われたカードと同じ色・数字のカードまたはジョーカーを使うことで防御ができます。防御した場合は、その2枚を捨て札にします。
ここで攻撃側がさらに同じカードを使うことで、防御を無効にできます。どちらかが諦めるまでカードの出し合いは続きます。
ゲームの終了・得点計算
誰かが「みゃう」カード3枚を含む列を3つ作成するか、山札が完全に無くなったら即座にゲームが終了します。
その後、各プレイヤーは勝利点の計算を行います。上に見えている数字に下の倍数を全てかけます。
画像の例では左から順に、7×(2×2×2)=56、0×(2×2)=0、9×(2×2×2)=72、2×(2×2×2)=16で、合計140点になります。
最も多くの勝利点を獲得したプレイヤーの勝利です。
おわりに
ゲーム性としては、いかに相手の妨害をしつつ自分の列カードを強化して、点数を上げていくかに集中すると思われます。
場は公開制なので戦略としては自分の手札のみになります。
最後の最後に形勢が逆転するなんて事態もあり得ますので、最後までどうなるかわからないのがこのゲームの醍醐味だと思います。
猫と悪霊の戦いなので仕方がないことですが、あまりギスギスせずに楽しくゲームをしましょう。
余談ですが「0」の悪霊カードは、「9」つの命が尽きた戦士たちの成れの果てのようで、まるで「まどマギ」の魔法少女と魔女の関係だなと思ってしまいました笑 なんだか哀しい戦いですね。
私なりの評価ですが、
- 良い点
アートワークが素敵。悪霊カードなどは怖いけど
心理戦・読み合いが強いので、高い戦略を必要とする - 悪い点
ぴったり合うスリーブがない
妨害や攻撃性が高いゲームなので、集中攻撃などのやり過ぎは配慮した方がいい
ルール自体はそこまで難しくはないのですが、慣れるまで何回かプレイする必要がありますね。
アートワークやゲーム性に苦手な人はいるかもしれませんが、せめぎ合いの楽しめる猫ゲーです!
スリーブに関して今のところ調べても全然見つからないので、いっそ自分で作ろうか計画中です笑
良い物ができましたら、記事を更新して乗せておきますね!
最後までご覧いただきありがとうございます!
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